広島菊池涼介内野手が静岡市清水庵原(いはら)球場での自主トレを公開した。広島の羽月、矢野に、常連の中日三ツ俣、さらに今年から阪神熊谷も加わった。若手に交じり、3月で32歳となる名手は1月から動きが軽快だ。「何か少しでも伝えられたら」。9年連続ゴールデングラブ賞のノックに熱視線を送る4選手に、ときに身ぶり手ぶり手本を見せながら指導する姿もあった。

主砲鈴木誠がメジャーに移籍する可能性が高いだけに、攻守の要である菊池涼の存在感は今季の広島にとってより重要性を増す。佐々岡監督もすでにただ1人、レギュラーを確約。大きな期待を寄せる。「誰かがいなくなったから弱くなったと言われたくない。チャンスだと思っている選手はいると思う。逆にプラスぐらいに思ってもらわないと、上には行けない」。野手主将に就いた野間に連絡を取ったほか、OBで新任の小窪内野守備走塁コーチのサポートも明言。若手の底上げによる活性化を刺激する。

胸には全試合出場や10年連続ゴールデングラブ、そして守備率10割があるが、数字の目標は口にしない。あくまで「健康第一」と繰り返す。コンディション不良がなければ、おのずと結果はついてくる。そう感じられる、充実の自主トレを送っている。【前原淳】

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