ロッテ山口航輝外野手(21)が20日、浦和球場で自主トレを公開し、夢を口にした。背番号について問われると「(今の)51番っていう番号はいいと思います」と愛着を口にしてから、スーッと息を吸い込んで続けた。

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「欲しい番号って言われたら、あの、3年くらい20~30本を頑張って、9番はほしいなと」

レジェンドと呼ばれた福浦打撃コーチが19年で現役引退し「9」は空き番号のままだ。「福浦さんを尊敬してますし、憧れもずっと持っているので。誰もがつけられるような番号ではないのは分かってるんで、高い目標を持って」。昨年も2軍調整時、下半身主導の打撃を当時2軍担当の福浦コーチに徹底的に仕込まれ、秋の活躍につなげた。

9番を-。ずっと1人で胸に秘めていた願いを、初めて声に出した。今季30発では足りないのか。そう問うと、食い気味に「全然足りないと思います。9番をつけるには」と否定した。あくまでも3年連続での20~30本塁打。あえて自らに高いハードルを設定した。9番継承希望をここまでハッキリと公言した選手も初めて。“オレたちの山口”になれるか。ロッテの未来もかかる。【金子真仁】