ソフトバンクのリチャード内野手(22)が3日、西武山川、森らと行った沖縄自主トレの一部始終を明かした。新型コロナウイルス感染からPCR検査で2度の陰性。この日から福岡・筑後市で行われているC組キャンプに合流した。

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19年にパ首位打者を獲得した森からは、未知のポテンシャルを評価された。

「お前はもしかしたら1本で終わるかもしれないし、80本打つかもしれない。まじで分からん」。

18、19年にパ本塁打王を獲得した師匠の山川からは、おなじみのホームランパフォーマンスの共演を頼まれた。

「俺が40本打つから、お前は20本打て。60どすこいしよーぜ」。

山賊打線を引っ張る主軸たちの期待。リチャードは心に決めた。

「1軍に上がれる保証はないので、ちゃんとアピールして声を出して、がむしゃらにやるしかない」。

藤本監督からは、今春キャンプに向けて「体重が118キロを超えてたらB組からスタートさせる」と、課題をもらっていた。気になる結果は「余裕で守れました。余裕で」と明かしたように、114キロだった模様。約束は果たしたが、1月下旬のコロナ感染でC組スタートになった。「(隔離期間は)風呂場に暖房をつけて、お湯のシャワーで湯気を出して、ミストサウナで汗かいてました」。時間を無駄にはしなかった。

この日は筑後でキャッチボールや室内打撃に取り組んだ。「(自己評価は)C+。いや、B-です」と、独特の表現で復帰初日を終えた。昨季終盤に頭角を現し、34試合で7本塁打。育成出身のロマン砲が、再スタートを切った。【只松憲】