ロッテ佐々木朗希投手(20)が今季初実戦マウンドで自己最速タイとなる163キロをマークし、観客の度肝を抜いた。

初回、日本ハム1番清水への初球が、いきなりプロ入り後最速の161キロ。内角球でバットをへし折り、遊ゴロとした。

160キロ前後が続くと、3番細川への5球目が球場スピードガンで「163キロ」の表示。大船渡高3年春にマークした自己最速に並んだ。「そこまでは(球速は)出ていないと思いますけど」と、本人の球速感覚と完全一致はなかったようだが、それでもこの日の直球平均球速は約160・18キロ。場を圧倒した。

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石垣島キャンプでのシート打撃登板が雨天で2度中止になり、打者が振ってくる中でのマウンドはこれが今年初めてだった。「細かいコントロールとかはあまり気にしないで、どんどんストライクゾーンで攻めていこうかなと思っていました」という中で並んだ160キロ台の表示。「数字は別として、ボール自体は良かったと思うので」と本人は収穫を口にした。

昨年は公式戦では投げなかったカーブも2球投じ、より高みを目指す。「細かいところはあまり気にせず、徐々に自分の感覚をしっかり磨けていければなと思います」と次回登板へのイメージを口にした。【金子真仁】