日本ハム新庄剛志監督(50)が24日、スポーツ庁の室伏広治長官(47)とともに球場入りした。

同長官は、さまざまな分野のスペシャリストに指導オファーしている「新庄殿の8人」の新たな1人として、1軍キャンプ地の沖縄・名護を訪問。BIGBOSSは「今日は室伏君にバッティングの爆発力のトレーニングと、ピッチャーでいう瞬発系のトレーニングをメインに教えてもらいたいと思います。明日からボールがつぶれ始めるんじゃないかな」と笑った。

日本ハムの練習着姿で登場した室伏長官は「お役に立てるか分かりませんけど、精いっぱいやらせていただきます」と話した。

室内練習場に移動し、選手にあいさつを終えると室伏長官がストレッチを実演指導。ボールを使って足裏を刺激したり、胸筋や首などをほぐす運動をおこなった。様子を見ていた同監督は「こういう細かい体の1つ1つを柔らかくしていくのがさすがだと思った」と舌を巻いた。自身が現役の時は「1個1個やるのが面倒で、アップ前に半身浴をして、ストレッチはしない選手だった。こういう細かいことやってたら、たぶんいい選手になってたよ」とおどけた。

▽日本ハム河野(室伏臨時コーチからレクチャーを受け)「いつもやっている動作でも、より丁寧にやることでキツさを感じた。1つ1つの動作がしっかり出来れば、爆発的な力になると教えてもらったので、慣れていきたい」

○…ドラフト8位の北山亘基投手(22=京産大)が、室伏臨時コーチを質問攻めにした。「一番話してみたかった方。昨日はオフだったので、聞きたいことをまとめて、5つほど聞きました」とうなずいた。「正しい姿勢などを聞いて、とてもしっくりきた。今後の人生においても役立つ貴重な経験になりました」と、充実感に満ちた表情で振り返った。

○…野村は室伏臨時コーチの指導を受け「レクチャーしていただいた動きが僕たちとは全然違って、そういうところが一流のトップアスリートなんだと驚きました」と舌を巻いた。今後も貴重な経験を練習に生かしていく。「アップやストレッチを今までより丁寧にやる意識を持って、継続してやっていきたい」と意気込んだ。

○…室伏臨時コーチからアップのレクチャーを受けた河野は「いつもの動作と同じことでも、1つ1つ丁寧にやることで、きつさもあった」と振り返った。自身のレベルアップにつなげるため「動きの1つ1つが、しっかり出来れば爆発的な大きな力になると教えてもらったので、最初は難しかったけど慣れていきたい」と、教えの早期習得を目標に掲げた。

○…伊藤が、室伏臨時コーチに個別質問を敢行した。「あまり質問に行く人がいなかったので、ラッキーと思いながら効率よい体の使い方や、投げ方とかを聞きました」と笑顔。「技術はもちろんですけど、受け答えも優しくて、そういうところも含めてトップアスリートの方だなと思いました」と、印象を振り返った。

○…日本ハム新庄監督が、自身のインスタグラムアカウントを更新。臨時コーチを務めたスポーツ庁の室伏長官と選手6人の記念写真に「開幕スタメン組かぁ~」と、笑顔の絵文字付きで意味深なコメントを残した。写真には清宮、郡、今川、万波、細川、野村が映っている。