阪神藤浪晋太郎投手(27)がオープン戦に初登板初先発し、2回1安打2奪三振無失点で、開幕ローテ争い生き残りへアピールに成功した。「ほとんど意図のあるアウトというか、しっかりボールが操れた」と充実感を漂わせた。

ストライク先行で昨年セ・リーグ覇者のヤクルト打線を圧倒した。初回先頭山崎に対しては、150キロオーバーの速球を5球続け空振り三振。2死から3番サンタナに中堅右への二塁打を浴びたが、直後の4番村上を155キロ直球で二ゴロに仕留めた。

「悩むところがないですし、ある程度ポンポン、ストライクを取っていけるというところがある。いい感じで投げられている証拠だと思います」

2回は内山を外角152キロで見逃し三振。続く長岡への5球目には157キロを計測するなど球威抜群だった。その長岡には唯一フルカウントとしたが中飛に打ち取り、7番吉田成は遊ゴロ。テンポ良く2イニング28球を投げ終えた。

これで今キャンプは実戦4試合で計10回2失点。この日はジョー・ガンケル投手(30)の先発が予定されていたが、腰の張りで大事を取って回避。2番手以降の登板予定だった藤浪は急きょの先発マウンドで結果を出した。

「結果は当然出さないといけない立場。その上でやっぱり『藤浪、使いたいな』と言いますか、『支配できる投球』と言いますか、そういうところをしっかりやっていきたい。(今日は)圧倒とまではいかないですけど、支配的な投球はできたんじゃないかなと思います」と今後への手応えを語った。