ソフトバンク東浜巨投手(31)が今季の本拠地初登板となったロッテ戦で5回1安打無失点の好投。すでにローテーション入りが内定している右腕が、先発濃厚な開幕2戦目、3月26日日本ハム戦(ペイペイドーム)に向けて順調な姿を披露した。

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序盤は直球を中心とした配球で押した。初回は味方失策も絡んで1死一、三塁のピンチを背負ったが、4番山口、5番池田を連続三振で無失点。中盤からはスライダー、シンカーを軸に切り替え、3回以降1人の走者も出すことなく、危なげない投球だった。「ぼくの組み立てとしては全部の球種を使わないといけない。イニングを重ねていく感覚を思い出しながら投げたという感じですかね」。今季最長5イニングを有効に使い、本番を見据えた。

早くから東浜に開幕ローテーションを託している藤本監督も「キャンプからずっと順調にきてるんじゃないかな」。オープン戦では前回登板の2月26日オリックス戦でも3回無安打無失点と好投しており、昨季4勝からの巻き返しを感じさせる調整ぶりだ。

相手先発のロッテ佐々木朗の投球には、目を奪われた。「びっくりしすぎて言葉が出なかったですね。平均で160キロくらいでしょ。『勝てんな、これ』と思いました。(自分も)つられて良かったんじゃないですかね。末恐ろしいなと感じましたね」。この日最速149キロだった東浜は自虐的に笑いながらも、マウンドではプロ10年目の貫禄を見せた。【山本大地】