オリックス山岡泰輔投手(26)が意外な形で入団以来6年連続の開幕ローテを確実にした。楽天戦でオープン戦初先発し、10安打7失点で4回途中降板。結果は最悪だったが、中嶋監督は「内容は良かった。大丈夫」と合格点を与えた。

【関連記事】オリックスニュース一覧

昨年9月に右肘のクリーニング手術を受けたことで、元エースも先発バトルの真っただ中。そんな状況でも、指揮官は「どれだけ打たれても構わないから」と、ある指令を出していた。

初回は2三振を含む完璧な立ち上がり。2回から突然、集中打を浴びた。だが山岡はマウンドで笑みも浮かべ、試合後も悲愴(ひそう)感は一切なかった。「やりたいことができた。新しいスタイルというか、こういうことをやったことがなかったので、いいきっかけになった。(失点は)想定内です。監督と話して、試したことが重要なので」。言葉の端々から察すると、配球面の工夫があったようだ。得意のスライダーを含め変化球を多投したが、真相はやぶの中。監督も本人も「言えない」と不敵に笑った。

もう1つのテーマは球数だった。昨年6月以来となる81球を投げたが、右肘も異常なし。本拠地開幕の2カード目、この日と同じ楽天戦の先発が確実になった。元エースが新しいオプションを携えて帰ってくれば、鬼に金棒だ。【柏原誠】

 

オリックスのローテ候補

◎山本

◎宮城

◎田嶋

◎山岡

◎山崎福

○山崎颯

△竹安

△バルガス

※ワゲスパック(11日に来日。未合流)