巨人中田翔内野手(32)が、得点力不足に苦しむチームを救う豪快な“自信しかないん打”をお見舞いした。

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オープン戦・中日戦(バンテリンドーム)の6回1死二、三塁、藤嶋の内角直球をすくい上げた。左翼席中段に運ぶ豪快なオープン戦3号3ラン。確信の一打に「打席の中でいい意味でいろいろ考えながら、1球1球に対応出来ている。すごくいい感じ」と好感触を得た。

冷静で地道な積み重ねが実を結んだ。今年から日本ハム時代に対戦の少ないセ・リーグ投手の印象をベンチでノートにメモ。「スライダーこうだった、真っすぐは、(スピード)ガンは140キロそこそこだけど、もっと速さを感じたとか、力強さを感じたとか。思ったことは素直に書いてます」。打席で冷静に頭を働かせ、オープン戦で打率3割5分5厘、3本塁打。22年の言葉に掲げる「自信しかない」を体現している。

4番が打てば、チームも勢いづく。岡本和が上半身の違和感で前日の同戦から欠場。2試合連続で4番に座り“4番初アーチ”など全4打点を挙げる活躍を見せた。連敗を7でストップし、8試合連続2得点以下だった現状を打破。「このままの流れで、スムーズに入っていけたら」。開幕まで10日を切った。圧倒的な自信で開幕を待ちわびる。【小早川宗一郎】