いぶし銀の打撃が目覚めた。ソフトバンク中村晃外野手(32)が、先制打を含む今季初の猛打賞でチーム5連勝に貢献した。

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2回だ。1死から栗原、ガルビスの連打で一、二塁。好機で打席が回ってきた。カウント1-2と追い込まれたが、ロッテの左腕小島の直球をライナーで中前にはじき返した。中堅岡の失策もあり2者が生還。「ヒット、ヒットでつないでもらったチャンスだったので、いい流れの中で打つことができたと思います」。4回には再び小島から中前へ。8回には小沼から三遊間を破る流し打ちで3安打。自身通算60度目の猛打賞を記録した。

今季7年ぶりの打率3割を目指す男にとって試行錯誤の連続だった。宮崎キャンプからタイミングの取り方に腐心。右のつま先でリズムを取ったり、ベストな間合いを模索してきた。「もう何十回も変えていますよ」。ようやくフォームも固まりつつある。チームNO・1の好打者がようやく覚醒。好調チームをさらに後押ししてくれるはずだ。

▽ソフトバンク森(4試合目の登板で4セーブ目を挙げ)「最高にいい雰囲気でやれていると思う。しっかり自分の仕事をするだけです」

▽ソフトバンク上林(7回代打で逆転につながる中前打を放ち)「久しぶりの打席だったが、いい感覚で打つことができた。チームが勝てたことが一番。明日も連勝を伸ばせるように力になりたい」