DeNA上茶谷大河投手(25)が、「ハマの番長×大魔神」の魂を手に、7回1失点の快投でチームを4連勝に導き、三浦監督就任後初の貯金をたぐり寄せた。開幕投手の東が左手中指の皮がめくれた影響で抹消され、代役で今季初先発。「『最初から全力で飛ばしてくれ』と言われたので全力でいった」とわずか2安打で、7回をテンポ良く80球で終えた。

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左手には、三浦監督が現役時代に使用したグラブが輝いた。入団直後、当時投手コーチだった三浦監督に懇願。約3年の時を経て、「あいつの覚悟、今年にかける思い」を感じた指揮官から、「ネットで売るなよ」とジョークとともに、1月の自主トレ中にプレゼントされた。試合後は「内緒です」と多くを語らなかったが、憧れの「番長グラブ」に結果で恩返しした。

相手打者には「魔神フォーク」が勝負どころで決まった。春季キャンプ中に、佐々木主浩氏からフォークのコツを習得。直球以上に腕を強く振って、4回に山田、7回にも再び山田、サンタナと主砲から空振り三振を奪った。三振を狙いにいくフォークとふわっと抜いたフォークの2種類を使い分け「結果につながった」と新たな武器を手に入れた。【久保賢吾】

▽DeNA三浦監督(好投の上茶谷について)「ボールに気持ちが乗り移ってる分、打者を押し込めた。見事な投球をしてくれたし、期待に応えてくれた」