育成上がりの2年目右腕・巨人戸田懐生投手(21)が、プロ初勝利を手にした。

山崎伊が招いた4回途中、2死一、二塁のピンチの後を受けて登板。阪神糸井を三ゴロに仕留め、ガッツポーズで一塁ベンチに戻っていった。チームはリードを守り切り、初勝利が確定。初のお立ち台に立った若き右腕は、「2年目の戸田懐生です。任されたところを1球1球、全力で投げたいと思います。よろしくお願いします」と詰め掛けたファンに自己紹介した。

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東海大菅生では2年時に甲子園に出場も、負傷の影響で中退。一時は通信制高校に通いながら野球から離れた時期もあった。四国IL徳島を経て、20年の育成7位で巨人に入団。ルーキーイヤーで支配下登録とはい上がってきた。昨季は1軍3試合にリリーフ登板。2軍では8勝1敗、防御率3・30の好成績を残していた。負けん気あふれる苦労人が、初白星をつかんだ。

▼巨人2番手の戸田がプロ通算5試合目の登板で初勝利。戸田は20年育成ドラフト7位で四国アイランドリーグplus徳島から入団。育成ドラフト出身で勝ったのは、3月31日のソフトバンク大関に次いで26人目。巨人では山口鉄也、星野真澄、土田瑞起、篠原慎平に次いで5人目。育成ドラフト指名順位の7位は、全球団を通じ勝利投手の中で最も下位。これまではロッテ西野の5位が最も低い順位だった。