中日が根尾昂外野手(21)の二刀流も辞さない執念のサヨナラ勝ちで今季初の連勝を飾った。延長12回表に広島に勝ち越しを許すと、福から森に継投。この時点でベンチ入りの投手陣全員を使い切った。しかしブルペンで投球練習する右腕がいた。根尾だ。ベンチに残るのは、捕手の桂と根尾の2人だけ。大阪桐蔭で投手と遊撃の二刀流として甲子園春夏連覇に貢献した実力の持ち主。非常に備えて、肩を作った模様だ。

【全試合スコア】プロ野球スコア速報>>

今季は立浪監督の意向もあり、外野手登録。春季キャンプでは石川昂や岡林らとブルペンで投球練習を行い、指揮官が「敗戦処理は、いっぱいいるな」と話した経緯がある。出番はなかったが、二刀流デビューは目前だった。

指揮官の勝利への執念がナインに伝わったのか、その裏に大島の三塁打で同点に追い付くと、2番岡林の二塁内野安打でサヨナラ勝ち。広島の絶対的守護神・栗林に黒星をつけ、本拠地で2連勝となった。

▼通算250盗塁=大島(中日) 2日の広島2回戦(バンテリンドーム)の1回に二盗で達成。プロ野球47人目。初盗塁は10年4月28日の巨人5回戦(ナゴヤドーム)。