BIGBOSSの狙いはいかに-。日本ハム新庄剛志監督(50)が、やや異例のタイミングで投手交代を行った。

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2-2の8回の守備。7回から2番手で登板したルーキー北山亘基投手(22)が定められた5球の投球練習まで終えたところで、新庄監督がベンチから飛び出し、宮西尚生投手(36)への投手交代を球審へ告げた。

オリックスの8回の先頭打者は5回に同点1号2ランを放っていた佐野皓大外野手(25)だったが、右腕の北山が8回表の日本ハムの攻撃中からベンチ前でキャッチボールをして続投準備し、1度はマウンドにも上がっていた中で、代打として福田周平外野手(29)が起用されていた。オリックス側の出方も見ながら想定内の継投とみられる。

宮西は代打福田にうまく合わされて左翼前にポトリと落ちる安打を許した。続く宗の初球で二盗を決められ、さらに中飛で三塁へタッチアップされた。

紅林にはカウントが悪くなったところで、新庄監督にとって初めての申告敬遠。紅林が二盗して1死二、三塁となり、吉田正は二塁への強烈なゴロも、この回から守備に入ったルーキー水野が捕球できず、中堅へ打球が抜ける間に勝ち越しの2点を奪われた(記録は2点中前適時打)。勝負どころでの“駆け引き”は、はまらなかった。