開幕投手を務めた日本ハム北山亘基投手(22)がプロ初ホールドを記録した。

【ニッカン式スコア】3日のオリックス―日本ハム戦詳細スコア

同点の7回に登板。「マウンドに上がる以上は打たれていいところはない」。最速155キロの真っすぐを軸に力強く無失点。京都から両親も駆けつけた中で「恥ずかしくない姿を見せたいなと思った」と、勇姿を披露した。

堂々とした投げっぷりの秘密は登板直前のルーティンにある。投球前にバックスクリーンを向き、両手を挙げ、背伸びをして最後に体を落とす。「センタリングと言って体の中に軸を通す。僕の場合は目標物として縦のラインに合わせて(体を)伸ばして、かかとをストンを落とす」。京産大・勝村前監督からの助言を受け、1年秋から続ける。

投球はバランス、ステップ、体重移動が基本。体の仕組みを勉強し、豊富な知識から「教授」と呼ばれるルーキーは真っすぐに立てていなければ、全てがかみ合わないことを知っている。最後にかかとを落とすことで「メンタルもしっかり軸を持ちたい」。守護神候補は、これからも心身を整え、躍進を続ける。