阪神藤原崇起オーナー(70=阪神電鉄会長)が4日、セ・リーグワーストの開幕9連敗中の矢野燿大監督(53)に緊急補強を含む全面バックアップを約束した。

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大阪市内で代表取材に応じ、矢野監督に最後まで指揮を託すかの問いに「当然の話です」と即答。外国人の緊急補強についても「必要とあれば」と資金面で支援する。今季初の甲子園開催となる5日のDeNA戦は球場に足を運び、10連敗阻止へナインを激励する。

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ホーム甲子園で1試合も戦っていない4月上旬、監督の進退問題に関する異例の質問が出た。今季限りでの退任を表明している矢野監督に、シーズン最後まで指揮を託すのか? 藤原オーナーは即答した。「当然の話です」。開幕ヤクルト戦で喫した7点差大逆転負けから、セ・リーグ史上ワーストの9連敗を更新中。12球団で唯一白星なく、首位巨人と8差が開いた。それでも信頼は不変だった。

「矢野さんは次善の次善(の策を取れる)。これがダメなら次はこれをやろうと。それでみんなが成長してきた。今後も同じやり方で私はいいと思う」。18年オフ、最下位に終わった金本前監督のチームを引き継ぎ、就任3年連続Aクラス入りさせた手腕を評価。ここからの巻き返しも十分可能と期待し、今後の結果にかかわらず、最後まで指揮を任せる方針を強調した。

もちろんもどかしいファン心理も察している。自身に言い聞かせるように言った。「本当にファンのみなさんにはご心配をかけてしまう格好ですが、選手たちは毎日必死でやっています。若いチームだからまだまだ成長の余地はある。タイガースも今、ここが辛抱の時。必ずいい時ばかりじゃない。その中で一生懸命工夫することが明るい出口を見つける上で大切です」。

単に「辛抱」を求めるだけではない。スアレスの代役で獲得したケラーが守護神失格、3番マルテも故障離脱と助っ人勢の不振も失速の要因。緊急補強に打って出る際には、資金面でも全面支援すると約束した。「嶌村球団本部長を中心にいろいろ考えていると思う。まだ聞いていないが、必要とあればバックアップしていく体制は変わりない」。現在の支配下選手は3枠空きがある67人。緊急トレードも含め8人目の助っ人獲得も視野に入れている。

5日のDeNA戦は今季初の甲子園開催。3年ぶりに入場制限が完全撤廃され、ほぼ満員の虎党で埋まるとみられる。「甲子園に戻ってから。ファンのみなさんの熱い応援を目の当たりにして、より一層頑張ってくれると思います」。5日は自身も甲子園に姿を見せ、ナインを鼓舞する。聖地での10連敗は、何としても阻止したい。【石橋隆雄】