楽天の“King&Prince”が、連勝に導いた。4度の盗塁「王」を誇る西川遥輝外野手が、加入後初本塁打。「王子」の愛称を持つ岸孝之は、7回2失点で今季初勝利。絶大な人気の2選手が躍動した。

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5回先頭で打席に入った西川が右中間へソロ。「岸さんには日ごろからお世話になっている」と感謝した。日本ハム時代はほとんど交流がなかった存在。楽天に加入したばかりの1月、楽天生命パークで自主トレをしていると、ロッカーで居合わせた岸が真っ先に声をかけてくれた。1人ダッシュをしていると、無言で並走。その後も、体を気にかけた言葉をくれる。優しい先輩に、「僕よりもたくさんお金持っているし、なにも恩返しできないが、こういう形で恩返しができて良かった」と笑顔だった。

岸にとっては、2者連続本塁打を浴びた直後の援護。「すごく大きかった。もう1回ここから頑張ろうと思った」とギアチェンジ。6、7回と無安打で引き締め直した。試合後はヒーローインタビューを受ける西川をベンチからほほ笑ましそうに見守った。

外野手と投手。別行動も多いが、固い絆で結ばれる2人のイケメン。時にクールに、時に熱く。優勝へ、それぞれの持ち場で力を発揮していく。【湯本勝大】

楽天石井GM兼監督(西川の活躍に)「1点ほしいなという場面でしっかりと仕留めてくれたのは大きかった。彼はもっとポテンシャル高い選手なので、どんどんこのチームのためにこれからも貢献してくれると思う」