日本ハムのドラフト8位ルーキー北山亘基投手(22)が、プロ1勝目を挙げた。

見当たらなかった勝利球はBIGBOSSが探してくれた。「おめでとう」と手渡され、手のひらから「初勝利」の実感が広がった。「想像していなかった。役柄的にも(勝つことは)ないと思っていた」。家族へ最高のプレゼントとなり、ヒーローインタビューではもの静かな表情を崩し「最高です!」と声を張り上げた。

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2-2の9回。「場面は関係なく、打たれていいところはない」と強い信念で臨んだ。1死一、二塁のピンチを背負ったが、最後は併殺打で無失点に切り抜けた。次イニングに向けて、ベンチ後方で「精神統一」していたとき、歓喜の瞬間が舞い込んできた。

開幕投手での鮮烈デビューから4試合目の登板で節目の白星を挙げた。「(開幕投手は)『経験』とは一言で言いきれない素晴らしい機会をいただいた。生かさないと失礼。必ず生かして、成長していきたい」。球団の大卒新人初となる大役は大きな財産になった。

最速156キロ右腕は、コーチ陣をうならせる知識量と堅実な風貌から「教授」と呼ばれる。指名漏れを経験し、念願かなって飛び込んだプロの世界でたくましく歩き始めた。【田中彩友美】

▽日本ハム新庄監督(今季初のサヨナラ勝ちで2勝目)「今日は選手に聞いてあげて!選手!選手!」

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