東京6大学野球の春季リーグが開幕する。6大学の代名詞とも言える従来の2戦先勝による勝ち点制が19年以来、3年ぶりに復活するシーズンとなる。

第1週は、昨季30年ぶりに春秋連覇を達成した慶大と、48季連続で最下位の東大、早大が法大と対戦する。

1勝1敗で3戦目にもつれる展開となれば、投打ともにスタミナ勝負になる。3連覇を狙う慶大は、勝ち点制の採用を見据えて冬季のフィジカル練習を重ねてきた。勝ち点制を経験しているのは、1年生の際に試合出場していた一部の4年生のみ。堀井哲也監督(60)は「本来の対抗戦の形に戻った。とにかくタフな投手陣を作らないといけない。実際に戦う苦しさは未経験な選手が多い。楽しみでもあり不安でもある」と話した。

特に負担がかかるのは、投手になる。投手陣が昨季から大きく入れ替わった早大の小宮山悟監督(56)は「ベンチ入り全員を使って、延長のときは仕方ない。(3試合の)27イニングで考える。未知数の投手陣でやってみないと分からない」と明かした。

昨年1月から就任した法大の加藤重雄監督(65)は、投手陣に「毎日、投げるつもりでいてほしい」と伝えたという。「去年とは違う展開になる。主戦で投げる選手を、リーグ通して使いながら育てたい。調子のいい選手を連日使いたい」。

各大学を率いる監督の采配にも、注目だ。