桜美林大が3戦目にして、今季初勝利を挙げた。先発した最速142キロのサイド右腕・岡田海希人(みきと)投手(4年=上野学園)が、9回4安打12奪三振無失点の好投。大学入学後初の完封勝利を飾った。

この日は130キロ台の直球に110キロ台のスライダー、チェンジアップを組み合わせ、三振の山を築いた。普段は中継ぎを担うことが多く「9回投げたのも初めてだったんです。オープン戦でも6回しか投げたことがなかったので」と、自身の結果に驚きをみせた。

中2から始めた横手投げ人生だ。小6で肘を痛めて以降、投げ方が悪かった。「中学の時の先生に『野球人生を長くするなら、サイドにした方がいい』と助言を受けたんです。やってみたら、そっちの方がしっくり来ました」。金言通り、大学まで野球を続けられている。

次戦に向けては「スタミナはそんなにないんです。1人1人、丁寧に投げ続けたい」と笑顔で話した。