3月の日本代表メンバーに選出されていた立大の今秋ドラフト上位候補・山田健太内野手(4年=大阪桐蔭)が、視察に訪れた侍ジャパン栗山英樹監督(60)の前で今季初のマルチ安打をマークした。

2回の第1打席は、先頭で慶大のドラフト候補、増居翔太投手(4年=彦根東)の初球140キロを中前にはじき返した。

第3打席の5回1死、カーブをうまくとらえて、スライディングで前に突っ込んだ中堅手の前でバウンドし、打球が頭上を越えた間に三塁まで進んだ。

7回にも先頭で右前打を放ち、5打数3安打。しかし、試合は逆転負けを喫した。

山田は、3回1死一、二塁の好機で打てず「チャンスで打てないのが悔しい。3安打出たのはいいけど、自分が打てないとチームは勝てない。いい場面で打ちたい」と反省しきりだった。

3月5、6日に予定されていた台湾戦は行われなかったため日本代表は幻となったが、名前が入ったことで「練習から自信を持ってやろうと思った」と刺激があったことを明かした。

▽立大・溝口智成監督(前半2、3、4回の満塁機をすべて生かせず逆転負け) 3回のうち1回でも(得点を)入れていれば、違った展開になったかもしれない。拙攻といわざるを得ない。(救援の)2人が投げきれない、計算外でした。

▽立大・荘司康誠投手(プロ注目右腕は7回を2安打無失点、自ら本塁打したがリリーフ陣が逆転されて) まだまだ行ける感じでしたが、内容が…。自分が最後まで投げなきゃいけないと痛感しました。