「6番DH」で先発した日本ハム清宮幸太郎内野手(22)が、プロ入り初の2打席連発で、札幌ドームに集まった子どもたちをわかせた。

まずは1点差に詰め寄られた2回。先頭で打席に立ち、楽天先発の岸孝之投手(37)の低めストレートをすくい上げ、右翼スタンドへ3号ソロ。さらに逆転されて1点を追う4回も先頭で打席に入りフルカウントから岸の141キロストレートを右翼スタンドに運んだ。

こどもの日に貴重な2本塁打を放った清宮は「取られた後、ゼロだけは嫌だったので、なんとか打てて良かったです。この後も、子どもたちに喜んでもらえるようなプレーをしたいです」と話した。

◆清宮の“ドームーンショット” 岸からの2本塁打目は札幌ドームの天井へ高々と上がり、6・5秒と滞空時間の長い1発となった。エンゼルス大谷が18年9月5日のナイターでのレンジャーズ戦で放ったソロは45度の打球角度、6・9秒の放物線を描き「ムーンショット」と称された。昨年8月26日のデーゲームでのオリオールズ戦での41号となった「サンシャインショット」は6・3秒。清宮の6秒超えは大谷級といえる。また巨人岡本和が20年7月28日のDeNA戦(東京ドーム)で放った一発は7・34秒を計測した(滞空時間はいずれも日刊スポーツ計測)。