明大が延長サヨナラ勝ちで立大との天王山を制し、6季ぶり41回目の優勝に輝いた。0-0のまま迎えた11回1死満塁、蓑尾海斗捕手(4年=日南学園)が右犠飛で決勝点を挙げた。全5カードで勝ち点を挙げる完全優勝を達成。コーチを経て20年から就任した田中武宏監督(61)は初優勝で、神宮の青空に舞った。全日本大学選手権(6月6日開幕、神宮ほか)に出場する。

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復活した勝ち点制を生かした明大の優勝だった。リーグ最多の15試合を消化して勝ち点5、10勝3敗2分けの数字を残した

法大2回戦は9回2死まで追い込まれた。「あと1人」で追いつき、延長12回の末に引き分けた。立大1回戦も9回2死から追いついた。2回戦までは5勝3敗2分け。それが3回戦以降は5戦5勝と負け知らずだ。2回戦までの打率2割6分1厘を、3回戦以降は2割8分5厘に上げた。サヨナラ犠飛の蓑尾が粘り強さを説明した。「昨秋の早大戦で1球に泣いた悔しさがある。それが執着心になっていると思います」。9回に一挙5点を失い、逆転負けした試合だった。

昨秋のポイント制(2回戦総当たり10試合)なら、明大は5勝3敗2分けで、6ポイント止まり。立大の7、法大の6・5の方が上だった。【米谷輝昭】