ソフトバンクのリチャード内野手(22)が、「走塁放棄」によりアウトが宣告された。

2軍阪神戦で「7番三塁」で出場。初回、無死満塁からリチャードが左翼後方への大飛球を放ち、左翼手前川がキャッチを試みるも、フェンスにぶつかった際に落球。一塁まで到達していたリチャードは、捕球されたと判断し、ベンチへと向かった。

直後に責任審判の松本一塁塁審が場内アナウンスで、「ただいまのレフトへの飛球はノーキャッチ。三塁走者は得点いたしました。ボールデッドになりましたが、リチャード選手が一塁に来てませんでしたので、走塁放棄でリチャード選手はアウト。1アウト二、三塁で試合を再開します」と説明した。

記録は一塁を踏んでいたため「ヒット」となった。

 

ソフトバンク・リチャード(2軍戦での走塁放棄について自身のツイッターで状況を説明。原文まま)「僕は走って前のランナー見てたんで打球は見てません。ジャッジわからなかったので一塁審判さんに『アウトですか?』って聞きました。そしたら一塁審判さんが『キャッチアウトです』って言ったので僕は『はい』って言って帰ります。そしたら帰り道で球審の西沢さんが「ノーキャッチだよ?」と言ってきたので、『え?』ってなって慌てて戻ったんですけどアウトになりました。決して僕は走塁放棄してません!。一塁審判さんに『キャッチアウトです』と言われたので帰っただけです」(※一部割愛)

 

【公認野球規則5・09b走者アウト(2)】

一塁に触れてすでに走者となったプレーヤーが、ベースパスから離れ、次の塁に進もうとする意思を明らかに放棄した場合。

【原注】一塁に触れてすでに走者となったプレーヤーが、もはやプレイは続けられていないと思い込んで、ベースパスを離れてダッグアウトか守備位置の方へ向かったとき、審判員がその行為を走塁する意思を放棄したとみなすことができると判断した場合、その走者はアウトを宣告される。この際、たとえアウトが宣告されても、他の走者に関しては、ボールインプレイの状態が続けられる。