ヤクルトは14日、高津臣吾監督(53)と新たに2年間の契約延長に基本合意したと発表した。今季が3年契約の最終年。就任1年目こそ最下位に終わったが、昨季は6年ぶりのリーグ優勝と20年ぶりの日本一を達成。今季は交流戦で4年ぶりの優勝を果たし、2位巨人と7ゲーム差の単独首位を独走。若手とベテランを併用しながら、選手の体調を管理。育成と勝利を両立してきた手腕を高く評価し、長期政権でチーム強化を任せることになった。

高津監督は「シーズンの始めに契約延長のお話を頂き非常に光栄に思っております。交流戦を終え、これからの試合をどう戦っていくかで頭はいっぱいですが、引き続き、強いスワローズを作るために、全力を尽くして頑張ってまいります」と決意を新たにした。

球団は今季開幕時に契約延長を打診し、基本合意に至っていたという。開幕直後に主軸のサンタナ、先発の柱として期待された奥川を欠きながら、昨季から継続する「高津流マネジメント」が機能して好成績を維持。単独首位でリーグ戦再開を迎えるタイミングで、異例の早期発表に踏み切った。衣笠剛球団社長兼オーナー代行は「昨シーズン、チームを立て直し、日本一に導いた手腕を高く評価していました。高津監督には、今シーズンのさらなる活躍と、数年後を見据えた選手育成、チーム作りに期待しています」とさらなる躍進を期待した。