阪神がサヨナラで3連勝を飾った。途中出場の熊谷敬宥(たかひろ)内野手(26)が同点の延長11回2死二、三塁で右中間を破り、4時間16分の熱戦に終止符を打った。矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

-今の心境は

「脇役になっている敬宥が決めてくれるっていうのは、誰が決めてくれてもうれしいんですけど、まあでもああいう、必死にやっている選手が打ってくれるのはうれしいですね」

-大山との勝負を避けられて熊谷

「当然そうしてくると思っていました。でも初球から振っていっていたので、気持ちの部分では、すごく前を向いたスイングをしていた。何とかしてくれっていう全員の思いを形で表してくれて、本当にうれしい」

-投手陣がつなぎ、佐藤輝のバックホームなど守りでも勝った試合だった

「普段から、全員野球っていうのは大事な部分。本当に全員でつないで勝てたっていうのはチームのムードとしても盛り上がっていきますし。こういう試合というのが僕たちの野球。こういう試合をしてくれた選手たちに感謝しています」

-この勝利の意味

「また(来週)金、土、日に中日と戦いますし、広島と苦しい試合の後(2敗1分け)で3連勝でいけたというのは火曜日からにもつながる。全員が何らかの形で絡んでいるという勝ち方は、チーム全体が乗っていける。引き分けと勝ちでは全然違う」

-満員のお客さんが笑顔

「今年になってからこうやって満員の中でやれるというのはプロとして励みになります。今日はTORACO DAYで一番顔のいい敬宥が決めてくれて、ファンのみなさんも喜んでくれると思います」

-追いついた場面もつないだ結果

「もちろん拓夢(中野)のヒットも大きい。向こうも勝ちパターンでいい投手を出してきたところ。2点差で、そう簡単じゃなかったけど何とかしてくれた。今日は投手が粘ってくれたし、テル(佐藤輝)のいいバックホームもあった」

-延長戦が多い中で

「延長で負けちゃうとどうしてもね。投手を使って負けると疲れもたまりやすくなる。勝つことが疲れを吹き飛ばしてくれる」

-中野は失敗を恐れずにプレーしている

「昨年からずっとね。あいつは挑戦する野球をやってくれている。選手の可能性を伸ばす意味では、超積極的という言葉の方が選手もいける。それを後押ししていくのが俺らの仕事」

-主力もどっしりとし、控え選手も活躍

「目に見えない部分の、ベンチでの声かけや声出しとかもね。だから、普段打席に入ってない人が打席に入るとベンチでみんな応援するし。スタメンで出ているやつを、控えがすごく応援しているし、そういうところでつながりというものは出てくる。そういう野球をやってくれている」

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