阪神の劇的なサヨナラ勝ちに、中野拓夢内野手(25)の起死回生の同点打は欠かせなかった。2点を追う8回2死二、三塁。ロドリゲスの156キロの直球にバットを折られたが、ボテボテの打球が三遊間を破る執念の一打で試合を振り出しに戻した。「思ったよりボールが見えていなかったので、詰まってもいいや! ぐらいの気持ちで何とか。その結果がいいところに飛んでよかったなと思います」。初回の3点以降得点できず、漂っていた嫌なムードを一振りで一掃。再び流れを阪神にもってきた。

「TORACO DAY」で多くの女性ファンが足を運ぶ中、今季初めて甲子園で猛打賞。「TORACO DAYでたくさんの方が見に来ていただいた中、いいタイムリーを打つことができた。たくさんの方に喜んでくれたんじゃないかなと思います」。猛打賞7回はヤクルト塩見、近本の8回に次ぐリーグ3位タイ。1番に座って5試合連続安打と、上昇中の打線をけん引している。

28日が26歳の誕生日。「終わりよければすべてよしじゃないけど、25歳をいい形で終われた」。絶好調のリードオフマンが上位浮上を引っ張る。【三宅ひとみ】

【関連記事】阪神ニュース一覧>>