阪神近本光司外野手(27)が、自己最長をさらに更新する25試合連続安打をマークし、球団歴代4位となる83年バースの記録に並んだ。他球団では68年王貞治(巨人)、67年土井正博(近鉄)、99年駒田徳広(横浜)ら、球界を代表するレジェンドにも並んだ。

2-2で同点の3回1死一塁の第2打席。DeNA左腕石田の外角140キロを打ち返し、中前にポトリと落とした。会心の当たりではなかったが、チャンスを拡大させ一塁ベース上では笑顔。その後、今季14個目の盗塁を決めた。

5月28日ロッテ戦(ZOZO)の第5打席で左前打を放ってから、快音は途切れない。全試合で3番を務める6月は、無安打の試合が1度もなし。「全然気にしていません」と記録は眼中にないが、淡々と着実に日々の1本を積み重ねている。

連続試合安打のプロ野球記録は79年高橋慶彦(広島)の33で、あと「8」に迫った。左打者最長は15年秋山翔吾(西武)の31試合。どこまで迫ることができるか。

▼阪神近本が5月28日ロッテ戦から25試合連続安打。阪神の25試合以上連続安打はマートン(30試合=11年)桧山進次郎(28試合=01年)大豊泰昭(26試合=99年)に次ぎ、バース(25試合=83年)に並ぶ球団4位。プロ野球記録は79年高橋慶彦(広島)の33試合。

◆阪神の連続試合安打上位

1位=30試合 マートン(11年)

2位=28試合 桧山進次郎(01年)

3位=26試合 大豊泰昭(99年)

4位=25試合 バース(83年)、近本光司(22年)

◆近本光司(ちかもと・こうじ)1994年(平6)11月9日生まれ、兵庫・淡路島出身。社から関学大に進み17年に卒業。大阪ガスでは18年、都市対抗Vに貢献し、同年ドラフト1位で阪神入団。プロ1年目の19年はセ・リーグ新人最多記録の159安打を放ち、36盗塁で盗塁王も獲得。昨季は打率3割1分3厘で初の3割をクリアし、178安打でセ最多安打のタイトルを獲得。ゴールデングラブ賞、ベストナインにも輝いた。

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