ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、非常事態に中心選手としての自覚をさらに深めた。

8日から10日にかけて1、2軍関係者計27人が新型コロナウイルスに感染。苦しいチーム状況で臨む12日からの中日戦に向け「こういう時だからこそより一層、一致団結してやることで力は大きくなるし強くなる。その中心に僕がいることはほんとに自覚していますし、何とかチームを勝たせられるような打撃をして引っ張っていけたら」と、力強く話した。

この日は神宮外苑で投手と野手が時間をずらして練習。野手ではベテラン内川をはじめ西浦、元山、武岡、松本友、古賀、西田、太田、渡辺、並木らが2軍から合流。投手陣には東大出身左腕の宮台、久保、鈴木らが加わった。ノックなどで汗を流した主砲は「僕らチームスワローズは、1軍、2軍の選手を合わせて勝ちに向かって、目の前の試合を全員で戦いたいと思います」と、チーム一丸をあらためて強調した。

監督代行を務める松元作戦コーチからも「常に周りの選手に声をかけたりしていたところは継続して欲しい」と期待を受ける。「燕ファミリー」の中心として、苦境にも存在感を示していく。【鈴木正章】

○…監督代行を務めるヤクルト松元作戦コーチが「高津野球継続」を誓った。高津監督を含め多くの1軍首脳陣、主力選手が不在となるが「今まで高津監督がやってきたことは継続していきたい。特別違う作戦は考えていない」と戦い方を踏襲していく。キャプテンの山田も不在となるが“主将代行”は置かない方針。「全員キャプテンのつもりでグラウンドに立って欲しい」と選手個々の自覚を促した。

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