快進撃を続けていた瑞穂(関東連盟)が延長8回タイブレークの末、0-1で東北楽天(東北連盟)に敗れ、ベスト8を逃した。2度の無死三塁のピンチをしのぐなど粘り続け、1死満塁のタイブレークも犠飛による1失点に抑えた。8回裏は3番からの好打順。しかし、力が入りすぎたように、2者連続空振り三振に終わった。

6回2死まで無失点で、90球の球数制限のため降板した左腕・内田開音(3年)は、仲間と自主的に早朝5時半から練習してきた。「自信のあるボールで勝負ができた。ベスト16は悔しいけど、みんなとやってこれてよかった」と涙を拭った。試合後、泣きじゃくり20分以上立ち上がれなかったナインをみつめた栗原浩監督は「野球が大好きだから、熱いし、よく練習してきた。子どもの可能性は無限ですね。ナイスゲーム。本当によく頑張りました」とたたえた。

東北楽天も大友陸、渡辺祐輝、関矢健人がピンチに動じず、完封リレーで8強入りした。

取手(関東連盟)-北摂(関西連盟)は前日の悪天候のため特別継続試合として、1ー0でリードする取手の4回表無死一、三塁から再開。前日の藤田一波(3年)から、再開と同時にバトンを受けた左腕・坂本慎太郎(3年)の快投が光り、4-2で北摂(関西連盟)を破った。先発して3回無失点で降板した形の藤田は「坂本の状態が最高なので安心していました」。この日朝、“救援登板”を伝えられた坂本も「三振を狙ったところでとれました。ここまできたら優勝したい」と関東王者らしく胸を張った。

もう1つの特別継続試合・五條(関西連盟)-東練馬(関東連盟)は1-0で五條が逃げ切った。

札幌新琴似(北海道連盟)が佐倉(関東連盟)を2-1で破り、8強が出そろった。準々決勝は6日に行われる。