ラオウの一撃で“なかよすぎ三銃士”が、ほほえましく拳を突き上げた。オリックス杉本裕太郎外野手(31)が、1点を追う6回無死二、三塁から左翼席へ逆転14号3ランを放った。

「(中川)圭太と(吉田)正尚がチャンスで回してくれた。元々パワーはある。ちゃんと(バットに)当たらん…っていうのが僕の最大の課題。後ろに宗がいたので、最低、犠牲フライを打てばいいやという楽な気持ちでいけました」

ポンセの初球139キロチェンジアップを完璧に捉え、渾身(こんしん)の昇天ポーズを披露。後ろで中川圭、吉田正も満面の笑みで拳をかかげ、スタンドのファンを沸かせた。

名字の頭文字をもじった“なかよすぎ三銃士”は、この日で23度目のクリーンアップを組んだ。逆転3ランを生んだ6回は、先頭の中川圭が右安打、続く吉田正が左中間二塁打でお膳立て。ラオウ杉本が一撃必殺で主役の座をゲットした。

中嶋監督は「クリーンアップが3連打で一気にひっくり返したというのが非常に大きい。チームに『いける!』という雰囲気出ますよね」と絶賛した。

これで連敗を3で止め、8月初勝利。本拠地の開催イベント「Bs夏の陣」の初陣を白星で飾った。順位は4位ながら貯金は2。まだまだ上位進出を狙える。

ラオウはお立ち台に自身のボブルヘッド人形を持参。限定人形が手に入るチケットが、この3連戦で販売され「ゲットできた方は僕のボブルヘッドと一緒に寝てください!」と場内を盛り上げた。残り41試合。“なかよすぎ三銃士”が、いい夢を見せる。【真柴健】

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