日本ハム近藤健介外野手(29)が、プロ11年目で初の逆転サヨナラ弾を放った。

1点を勝ち越された直後の9回無死一、二塁から、146キロを右翼ポール際へ運んだ。母校の横浜(神奈川)も夏の甲子園大会初戦を突破し「最高の誕生日になった」。「ヤ(8)キュウ(9)の日」に生まれた“打撃の申し子”の活躍で、今季4度目のサヨナラ勝ち。BIGBOSSも大興奮の展開に、本拠地が揺れた。

▼近藤が逆転サヨナラ3ラン。日本ハム選手のサヨナラ本塁打は19年3月29日、開幕戦で打った中田以来で、近藤はプロ入り初。中田が打ったのはまだ「平成」で、「令和」になった19年5月1日以降では球団初のサヨナラ本塁打だ。近藤の1発は令和でプロ野球通算47本目のサヨナラ弾だったが、12球団で日本ハムだけが令和になってからサヨナラ本塁打を打っていなかった。なお、近藤は8月9日が誕生日で、誕生日にサヨナラ本塁打を打ったのは54年7月1日土井垣(東映)以来史上2人目。

▼近藤の誕生日(8月9日)打撃成績 過去、4シーズンで出場。プロ3年目の14年に初めて出場し、4打数無安打。15年の楽天戦(札幌ドーム)には5番DHで出場し、6回に川井から7号のバースデーアーチを放ち3打数1安打1打点。20年の西武戦(札幌ドーム)でも1安打を放ち、今年も含め通算17打数4安打4打点2本塁打、打率2割3分5厘。