楽天が西武に敗れ、貯金がなくなった。

5月10日時点の最大貯金18からの消滅は史上初。

先発田中将が、チームの窮地で大量失点を喫した。3回までは無失点で切り抜けるも、1点リードの4回につかまった。1死満塁でオグレディの右前2点適時打で一気に逆転を許す。2死一、二塁では、外崎にカウント1-1から甘く入った133キロスライダーを左中間席へ運ばれた。この3ランで、リーグワーストの12被弾。マウンド上で表情を曇らせた。打者一巡を許したこの回だけで6安打5失点。試合の流れを完全に引き渡した。6回11安打5失点で9敗目となった。

中盤以降打線は奮起し、1点差まで詰め寄ったが、あともう1点が奪えなかった。試合前時点では首位西武と4ゲーム差。前日11日の3連戦初戦を落として迎えた2戦目。優勝争いに食らいつくには、痛すぎる連敗となった。

▼3連敗の楽天は最大18あった貯金がついになくなった。楽天は5月10日時点で24勝6敗1分け、両リーグトップの勝率8割を記録していたが、同11日以降は26勝44敗1分け、勝率3割7分1厘。この間に3連敗以上が8度もあり、5月11日以降の勝率は両リーグで最も低い。1リーグ時代の48年阪神が貯金17を使い果たしているが、18以上あった貯金が0はプロ野球史上初めてだ。

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