ヤクルトのパトリック・キブレハン外野手(32)が、来日初本塁打となる1号ソロを含む、マルチ安打をマークし打線をけん引した。

2位DeNAとの直接対決第2戦に「2番左翼」でスタメン出場。1点を追う3回1死。DeNA左腕の石田に対し、2ストライクからの3球目、低め126キロスライダーを左翼席へ「初本塁打が素直にうれしいです。いつもなんとかチームに貢献しようという思いでプレーしている。良い場面で打つことが出来てうれしいです」と喜んだ。この1発で火が付いた打線はこの回、2死満塁から7番内山壮に2点適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。

キブレハンは4回無死一塁の第2打席でも、2番手の右腕ガゼルマンから左前安打を放ち、無死一、二塁とチャンスメーク。3番山田は三振に倒れたが、4番村上が適時打を放ち、さらに2死一、二塁からはオスナが2試合連発となる15号3ランを放ち、この回一挙4点を奪った。

5月末に途中加入した新助っ人は、7月5日に初昇格したが、5試合で10打数無安打に終わり、同17日に登録抹消となった。イースタン・リーグでは30試合に出場し、打率3割2分6厘、2本塁打、23打点の成績を残し、今月19日に1軍再昇格。翌20日に来日初安打を含むマルチ安打、21日には3安打と結果を残してきた。この日まで左投手に対して14打数4安打の打率2割8分6厘をマーク。左対策として2番での先発起用に見事に応えた。【鈴木正章】

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