前日3日に6季連続のV逸が決まった日本ハム新庄剛志監督(50)は、快勝した楽天戦後、ここまでの戦いぶりを振り返り「今年に関しては、みんなが経験を積んで成長する。『優勝を目指さない』じゃなくて、目指せなかった」と本音をもらした。

4季連続のシーズン負け越しという現実に「ファンの方たちには申し訳ない」と謝罪も「(来季以降に優勝を)目指すためにはブレずにやる」という気構えで、残り21試合を戦う覚悟だ。混パからは1チームだけ取り残されたものの「今年(選手に)経験は積ませた。ものすごく勉強させた」と、成果もあった。「みんなにとってプラスになるだろうし、この経験を自分で考えて、どうやって来年(チャンスを)つかむか」と展望を描いた。

一方で、自身の去就については「オレも分からない」と明言を避けた。「球団から『来年お願いします』と言われても、残り試合で(チームが)成長できないかなと思ったら(来季の監督を引き受けるかは)分からない」と態度を保留し「オレっていう人間は、オレ自身も分からんから。『やだ!』『後は頼んだ!』って、なるかもしれない」と、冗談交じりに話すにとどめた。【中島宙恵】

 

○…宇佐見が攻守で活躍した。守っては、快投した先発の加藤を好リード。打っては、2-0の6回1死一、二塁から左中間適時二塁打を放って2点を追加し、左腕を強力援護した。女房役の勤めを全うした宇佐見は「『カドックス』(4月にマダックスを達成した加藤の愛称)のために『ウサックス』が打ちました」と、満足そうだった。

○…左腕の加藤が8回6安打無失点と、危なげない投球で6勝目。途中まで、今季2度目のマダックス(100球以下の完封)勝利も視界に入るペースだったが、8回98球で降板し「野手がエラーなく守ってくれたので、リズム良く投げられた」と満足げだった。腕の位置を微修正したのがプラスに。2季連続の規定投球回到達まで、残り20回1/3で「そこを目指して」と意気込んだ。

◆途中交代 日本ハム木村文紀外野手(33)が楽天22回戦の6回、左手に投球を受け、その裏の守備からベンチに退いた。5日に病院で検査を受ける予定。

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