ロッテの2年目左腕・鈴木昭汰投手(24)が今季初勝利を挙げ、Aクラスの望みをつないだ。「情けないピッチングが続いていたので、今日は絶対やってやろうという気持ちでいた」と初回、全8球直球勝負で仕掛けた。徐々に変化球を交え翻弄(ほんろう)。3回途中から6回まで11者連続凡打に打ち取った。7回、先頭から3連打を浴び無死満塁で降板も、先輩の東條の好救援に救われた。6回0/3を6安打無失点で、昨季4月25日以来505日ぶりの白星を手にした。

ドラフト1位左腕の2年目は、苦闘が続いた。中継ぎで開幕1軍を迎えたが、2試合連続黒星。約4カ月の2軍再調整を経て迎えた8月25日西武戦で先発も、4回途中KOだった。帽子のつば裏には「不動心」と書き込む。「中継ぎの失敗で気持ちのブレをなくそうじゃないですけど、初心に戻って不動心という気持ちを思い出して書いた」と胸に刻み、マウンドで勝負した。

継投でも0行進で今季14度目の無失点勝利。チームは直近5戦4勝と混パの上位4チームに食らいつく。4位楽天とは2・5差で残り16試合。井口監督は「こういう投球をしてくれるとまた来週チャンスがあると思うし、また自信つけて投げてほしい」と遅れてきたドラ1左腕に再び託す方針。混パに割って入る。

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