慶大が接戦を制し、1勝を挙げた。先発の外丸東真投手(1年=前橋育英)が低めに集める丁寧な投球で8回を無失点に抑え2勝目を挙げた。

外丸の好投に、プロ志望届を提出している4年生が応えた。初回2死三塁で、萩尾匡也外野手(4年=文徳)が二塁打を放ち、先制。1-0で迎えた5回には、1死一、二塁から山本晃大外野手(4年=浦和学院)がフェンス直撃の二塁打を放ち1点を追加した。これが決勝点となり、山本は「(立大の)荘司投手の強いボールに少し押されたけど、なんとか外丸を助けたいという気持ちが運んでくれたと思います」と話した。

山本は23歳。「1~4年まで、監督やコーチも含めてファミリーのような部活に感じて、そういう所でやりたいと思った」と浦和学院から1浪して慶大入り。浪人時代は、毎日7~8時間の勉強と自主トレを欠かさなかった。「同期が大学でプレーしているのを見たり、元チームメートがプロで活躍するのを見てしんどいこともあったけど、自分で選んだ道」と努力してきた。4年になってレギュラーをつかみ、堀井哲也監督(60)は「身体能力が高い。我慢強く、コツコツ野球に取り組む選手。(4年まで)よく我慢したなと思う」と話す。

目標のプロ野球選手に向けて、山本は「チームで優勝したいので、そのために自分が何をできるか。目標に近づければいいかなと思います」と力を込めた。