CS戦線へ。広島が28日、マツダスタジアムで全体練習を行った。体調不良の小園が欠席し、菊池涼は一部メニューから外れた。不調者が出る中、27日に実戦復帰した秋山の1軍合流が決まった。万全ではないチーム状況も、CS進出には負けられない。29日ヤクルト戦からの残り3試合。佐々岡真司監督(55)は総力戦での一戦必勝の姿勢を掲げた。

シートノックに二遊間のレギュラーは不在だった。ヤクルト戦を翌日に控え、マツダスタジアムで行われた全体練習。コンディションに不安を残す菊池涼はグラウンドに姿を見せるも、一部メニューから外れた。体調不良を理由に26日の練習を欠場した小園は、この日も球場に姿を見せなかった。菊池涼は29日から先発復帰を見込むも、小園の復帰は見送られることになった。

佐々岡監督 チーム全員でカバーしながら、やるしかない。まずは明日の試合を取らないといけない気持ちです。ここまで来たら(CSを争う)相手というよりも、うちが勝つしかない。それしかない。

不調者が多いチーム状況だが、CS進出の可能性はまだ残されている。小園に代わる遊撃には、上本が入りそうだ。今季6ポジションで先発出場している超ユーティリティー。6月25日以来の遊撃での先発に「頭も使うし、気も使うし、難しいところはありますけど、誰かがケガしたりしたら、そこにさっと入ってスタメンで出られる。複数ポジションを守れるのはいいことだと思います。プラスしかないです。スタメンで出られるのはいいことです」。巡ってきたチャンスに鼻息は荒い。

苦しいチーム状況の中、実戦復帰2戦目で外野守備と復帰後初安打の秋山の1軍合流が決まった。まずは代打待機となる。秋山は2軍戦で実戦復帰した前日に「今、100(%の状態)で戦っている選手なんていない。しっかり治して、必要とされるならば、そこに準備する気持ちでずっといた」と覚悟を決める。出場を続けている選手たちも満身創痍(そうい)。シーズン終盤にコンディションが万全の選手などいない。最後の力を結集して、佐々岡広島が阪神、巨人と三つどもえのCS戦線に挑んでいく。【前原淳】

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