描く未来は自分たち次第だ。巨人原監督が29日、川崎市のジャイアンツ球場での全体練習前に選手たちの前に立った。残すは10月1日からのDeNA2連戦(横浜)のみで、2勝してもCS進出には阪神と広島の結果という土俵際。

「志高く2月1日から戦って、あと2試合で終わるのか、あるいはもう少し長く戦えるのか。そこで、それぞれ2試合に懸ける思いをしっかり持って、あと2試合戦おう」

他力の状況下でもベストを尽くそうと訴えた。

先週末に最下位中日に1勝2敗と負け越して自力でのCS進出を再消滅させ、1敗もできない苦境を招いた。「厳しい状況ではあるけれども、すべて受け止めないとね。もう前のことを悔やんでも仕方がない。その時のベストを尽くしながらも、そういう数字になってしまっている現実。しかし、できることというのはあると思わないと」。目の前の2試合をものにすることが今できる最善になる。

短期決戦さながらの総動員でいく。先発は今季12勝の戸郷とエース菅野。ブルペンも総動員の態勢をとる。負けが許されない、ラスト2戦。「勝負ってのはね、俺は元来、その緊張感が喜びと思うよ。それがなくしてプロ野球というものはない」。意地を見せるのは、今だ。【浜本卓也】

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