ロッテ山本大斗外野手(20)のプロ初打席は空振り三振だった。

イースタン・リーグで今季12本塁打を放っている右の強打者は、この日プロ入り後初めて1軍昇格し、9回1死に代打で登場。オリックス平野のフォークに空振り三振に倒れた。

開星(島根)から20年育成ドラフト3位で入団。今年7月末に、背番号61で支配下登録された。プロ1年目の昨季は、3月20日のイースタン・リーグ開幕戦DeNA戦(横須賀)で、DeNA田中から「開幕戦でプロ初打席、初球本塁打」という離れ業をやってのけている。

哲学がある。「3球あるうちの最初の1球を見ることで、投手も乗りますし、自分にも見逃して得はそんなにないと思うので。とにかく積極的に」

持ち前の思い切りの良さで、1軍デビュー戦でも快挙の再現を-。8月末、日刊スポーツのオンラインインタビューでは、1軍でのデビューについて「初球は振りたいですね。ボール球は気をつけながら(笑い)」と予告。この日は平野の初球のボール球のスライダーをしっかり見逃し、2球目のフォークをフルスイングした。結果は空振りで、その後も2球連続で空振り。記念すべきプロ1打席目は己を貫きながらも三振に終わり、今季最終戦となる10月2日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で初安打を目指す。【金子真仁】

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