阪神が2年連続18度目のウエスタン・リーグ優勝を飾った。デーゲームの広島戦(由宇)に勝ち、2位ソフトバンクがナイターで中日に敗れて決定。2連覇は05~06年以来、5度目だ。来季から1軍ヘッドコーチ就任が濃厚となっている平田勝男2軍監督(63)は「いや~、うれしい! 今年は9月から『絶対2連覇をするんだ』と選手にプレッシャーをかけてきた。その中。本当に粘り強くのびのびプレーしてくれた」と喜びを爆発させた。

この日は、期待の若虎が奮闘した。ドラフト4位前川右京外野手(19)が初回1死二塁のチャンスで、左前適時二塁打で先制。プロ初の3安打猛打賞でチームを引っ張った。「優勝争いしている中、貢献しないといけないという気持ちで毎回挑んでいる。いい結果になってよかった」とホッとした表情を見せた。

チームは開幕戦を完封勝ちしたが、苦しい時期もあった。4月は1軍のコロナ禍と故障者続出で野手不足の事態に陥った。4月13日の中日戦で捕手全員がスタメン出場。ただ、指揮官は前向きだった。「チャンスやんか。いろんな経験できてプラスになる。何事もいいように捉えて」。チームは一丸となって、白星を重ねた。

2年連続日本一をかけ、10月8日のファーム日本選手権(ひなたサンマリンスタジアム宮崎)でイースタン・リーグ優勝の楽天と戦う。平田監督は「2年連続日本一しか頭にない。選手が成長する絶好のタイミングなので、必ず日本一というのを意識させて臨みたい」と意気込んだ。【三宅ひとみ】

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