まさに全員野球の総力戦だ。阪神矢野燿大監督(53)のシーズンラストゲームは延長戦に突入。9番手で才木浩人投手(23)を登板させ、ベンチ入り26人を使い果たした。

公認野球規則7.03(b)には「一方のチームが競技場に9人のプレーヤーを位置させることができなくなるか、またはこれを拒否した場合、その試合は没収試合となって相手チームの勝ちとなる」と定められている。阪神は誰ひとりケガできない状況で延長戦を戦っている。

前日1日に巨人が敗れ3位が確定しクライマックスシリーズ進出が決定。この日は先発西純矢投手(21)を3回1安打無失点で交代させた。2番手で「8回の男」湯浅京己投手(23)を登板させるなど、タイトル争いもからみ早めの継投策に出た。野手も2番糸原健斗内野手(29)を2打席で交代させるなど、積極起用をした。

1点リードの9回にカイル・ケラー投手(29)が踏ん張れず3失点。その裏に投手の打順で最後の野手栄枝裕貴捕手(24)が代打で登場しプロ初打席で同点適時打を放ち延長戦となった。

【関連記事】阪神ニュース一覧