今季限りで引退を表明している西武内海哲也投手(40)が15年間を過ごした古巣・ジャイアンツ球場でのラスト登板を涙で終えた。

5回2死二塁から4番手として登板。名前がコールされると、今季初めてチケットが完売し、2400人超が集まったスタンドから温かい拍手が降り注いだ。代打石川に対し、全球直球勝負。最後は137キロ直球で見逃し三振で締めくくった。

チームメートと抱き合って目には涙。西武の西口2軍監督、巨人の二岡2軍監督からは花束を手渡された。さらにラスト登板を見守った両軍の選手たちがホームベース上に集まり、5回の胴上げ。プロ生活19年間を過ごした西武、巨人のファンの前で、有終の美を飾った。

試合後の一問一答は以下の通り

-登板を終えての心境

内海 もうホッとしました。終わったなという感じですね

-マウンドへ行く間にいろいろ思い出したか

内海 そうですね。いろいろ思い出しましたね。やっぱり僕のプロの第1歩を踏み出した球場なんで、いろいろ思い出して、こみ上げてくるものがありました。

-見逃し三振だった

内海 多少の忖度(そんたく)はしてくれたとは思うんですけど(笑い)、自分の今できるベストピッチができたと思います。

-両チームのファンからすごい声援だった

内海 本当にそういう場面、今年は何回も経験させてもらって。ファンの方にはもう感謝しかないです。

-巨人、西武のユニホームを着ていた人がたくさんいた。見えていたか

内海 そこまで余裕はなかったですけど、改修される前のジャイアンツ球場から知っているので、久しぶりに投げて、満員のお客さんにすごく圧倒されたというか、すごく感謝です。気持ち良かったですね。

-ジャイアンツ球場で投げるのはいつ以来

内海 ライオンズに移籍した1年目にファームで1回投げて、めった打ちをくらった。それ以来3年ぶりですかね。

-良い時も悪い時もあったと思う。何を思い出した

やっぱり1年目、2年目の頃を思い出しますね。なんとか1軍を目指して、もがいていた1年目、2年目というのは思い出されます。

-よく登板時に「緊張する」と。今日もそうか

内海 ガクガクですよ。今日も。ブルペンに行ったときから体が硬直していましたね。でも、なんとか投げ切れてよかったです。

-巨人の若手に伝えたいこと

内海 ジャイアンツは強くないとダメだと思っている。今ここにいるメンバーから1人でも多くスターが生まれるように、日々努力してほしいと思いますし、敵チームとしてやっていましたけど、将来が楽しみなスター性のある選手がいっぱいいると思うので、ここでしっかり力をつけて、ジャイアンツを強くしてほしいなと思います。

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