巨人の二岡智宏2軍監督(46)が2日、イースタン・リーグの最終戦を終え川崎市内のジャイアンツ球場で取材に応じ、今季を総括した。以下、二岡2軍監督の一問一答。
-シーズンを振り返って
「2軍という現場で勝ち負けにもこだわってやらなければならないですし、選手を育成するという両方を追いかけてやっていました。私自身も2軍の監督を初めてやり、こういうことができるようになれば1軍に上がれるようになるのかなとか、1軍で活躍できるのかなというのは、感じるところはありました。選手のことに関しては何も隠すことなく、伝えてきたつもりなので、そういう部分では1年間、自分の中でやり通した感じはありますね」
-投手陣は若い力が台頭した
「若い選手に関しては思い切ってやるという、まだ経験がないところでやっているので、もちろん力で勝ち取った選手もいれば、使ってもらった選手もいると思う。そういう選手がもっともっと来シーズンに向けて活躍できればなと思いますね」
-大城など実績ある選手の再生の場にもなった
「1軍のバッティングコーチをちょっと前にやっているときに見た選手もいますし、もちろん2軍でのバッティングの状態を見て、こうじゃないのかなというのは、本当に選手にはどう伝わったか分からないですけど、少しずつみんな良くなってきたと思う。復調させる難しさもすごく肌で感じましたし、そういう選手がすぐ10日間で上がれるようにという思いは持っていました」
-若手全体で成長した部分は
「課題はたくさんあります。技術的にもそうです。今日も厳しいことを言うようですけど、中山に関しては2本の強い打球というのは、しっかり取らないといけないと思う。ああいうところは、もっともっと厳しく選手にも伝えて、選手ももちろん自分を追い込むではないですけど、厳しくやってほしいなと思いますね」
-この後、秋季練習やフェニックスリーグがある。どのような指導をするか
「自分の中でも少し期間があるので、ちょっと整理させてください(笑い)。今の段階ではまだ誰が行くとかも分からない。上の人と話をして、やるべき方向をチームとして間違えないように、やっていきたい」
-中山は坂本の離脱時に1軍に上がり、復帰してから2軍へ。同様のケースの選手もいたと思うが、そういう場合の選手へのアドバイスは
「1年間見てきた中で、1軍に上がって落ちてきた選手は、もっともっと伸びててほしいなという思いがあります。1軍でいい経験をさせてもらったのに『この程度なのかな』という選手がやっぱりいました。そういう選手がもちろん、落とされたときやっぱり精神的にもきついと思いますけど、それを乗り越えていかないとこの先やっていけない。そういう部分では選手への伝え方というものを、私自身も勉強しないといけないと思います」
-キャンプでは1軍だった秋広は、2軍では打率2割7分となったが成長は
「うーん、成長…そうですね…成長。難しいですね(笑い)。毎日見てると成長は分からないので、秋広に関してはずっと2軍にいましたし、僕の中では今年1回も上がれなかった悔しい部分を持ってほしかったので、最後ちょっと話をしようと思ったんですけど。そういう部分が出にくい選手というのは間違いない。悔しさを彼も持ってやらないと、技術も成長しないと思う。逆にそれができるようになればもっと成長すると思う」
-今季は育成がテーマ。2軍監督から育成の手ごたえは
「そこは僕が評価するところではないと思うので、周りの人が少しずつ良くなってると思えればいいと思いますし、僕の中では妥協するつもりはもちろんありません。もっともっと良くなると思って指導していきます」