巨人の守護神、大勢投手(23)が15年山崎(DeNA)、21年栗林(広島)に並ぶ、新人歴代最多の37セーブをマークした。以下、大勢の一問一答。
-新人最多タイ37セーブおめでとうございます
「ありがとうございます」
-心境と喜びは
「前半戦の3連投なし、登板間隔というところの配慮といいますか調整を桑田ピッチングコーチはじめ、監督さんが考えてやってくださったおかげで、けがなくシーズンを乗り越えられたと思いますし、野手の皆さんに助けられながら37セーブ出来たかなと思っています」
-喜びは大きかった
「今日はちょっと意識はしないようにしていたんですが、ちょっと異様な雰囲気にのまれたというか。意識しちゃったかなという部分はあったので、抑えたときはうれしかったです」
-1年目はどんなシーズンだったか
「前半戦は自分の思い通りにいくことが多かったんですけど、やっぱり後半戦になるにつれて相手チームのデータや対応の仕方、対策も練って来てうまくいかないことの方が多かった。その中でも自分なりに修正して次の登板に臨んだり、そういう結果が積み重なっていったことは良かったかと思います」
-1番しんどかった時期は
「もう後半戦はずっと。そうですね、8月、9月はしんどかったですね」
-それは体力的に?
「そうです、体力的な部分が大きかったかなと思います」
-登板間隔も管理されていたが、ケガなどは大丈夫か
「はい、大丈夫です」
-この活躍は自分で予想していたか
「そうですね、あまりしていなかったというか、予想してはいなかったですけど。思っていたよりうまくいって良かったなと思います」
-手応えを感じたのはどの時期
「やっぱり三振を狙いにいって三振を取れたときだったり、前半戦は真っすぐ、真っすぐで押していたんですけど、後半戦は変化球もしっかり三振を取れたり、抑えられたことが手応えというか、ちょっとは成長したのかなと思います」
-感謝を伝えたい相手は
「桑田さんです」
-どういう理由か
「自分だけでなく、ピッチャーの皆さんの体調だったり、メンタルだったりというのを本当に配慮していただいた。本当に僕たちのために犠牲になっていただいたというか、そういう場面も陰ながら見えていました。ピッチャー陣としてはしっかり日本一になるというのが桑田さんだったりへの恩返しとやってきたんですけど、結果として桑田さんに恩返しが出来なかったというのは自分的にも悔しいです」
-両親への一言
「自分は生まれつき川崎病という病気で生まれてきて、両親もやっぱり心配したと思います。大学でもケガをしましたし、その時も通院に送ってくれたりしていたので、自分が野球をしている姿とか、こういう結果を出している姿で少しは恩返しできたかなと思います」
-技術やメンタル面など成長を感じた部分は
「初めてセーブ場面で失敗した時は悔しかったし、マウンドに上がる怖さはありました。そこで、自分を貫けたというか、向かって行けたことで、またその壁を乗り越えられたという感じはありました」
-桑田投手チーフコーチへの感謝の言葉があったが、そういうときに支えられた言葉などはあったか
「前半戦ですけど、今までチームの勝利に貢献しているんだから、そこは自信を持って、1回やられることもあるんだから、次またやりかえせばいいよと、声をかけてくれました。まあ37セーブ挙げましたけど、3敗しているので、それがなかったら、チームもCSに行けていたかもしれない。そういう責任感もあります」
-メンタル面で、点を取られても「最後に勝てばいい」と考えている。そう割り切れる理由は
「今日は特になんですけど自分の連打から、悪い流れの中で1点入ってしまった。最初、37セーブの記録に対して変な意識をしてしまったけど、これじゃだめだと。そこで原点に戻るじゃないですけど、自分の投球スタイルを再認識して、もうバッターに向かっていくだけという気持ちで投げました」
-連打を浴びた後に、気持ちを切り替えた
「そうですね。今日は(先頭に)ボール、ボールで入った時に、ちょっといつもと違う、異様な感じがしたので、ちょっとこれは、投球間隔や間を空けていかないといけないな、というのがあって試行錯誤はしました」
-普段から、メンタル面で心がけていること
「今日もそうですけど、3点差や2点差だったら、1、2点取られても勝ちきればいい、というのは高梨さんや、小林誠司さんが教えてくださった。『お前の仕事は、勝って試合を終わらせることだから』というのを言われます。でも個人としては、防御率とかそういうところにこだわっていかないと思うんですけど、そういう声をかけていただき、そういう環境でやらせてもらっているので、やりやすいというか、自然と、まだ追いつかれていないから大丈夫だ、という感じになります」
-今日は失策などがあっても、そういう意識で乗り越えられた
「そうですね。普段助けてもらっていますし、今日もダブルプレーで終わっていたかもしれないですけど、あそこはヒット、ヒットで流れを悪くしたのは自分ですし、37セーブの記録がかかったときに、『そう簡単なもんじゃない』、『これは乗り越えていかないといけない壁なのかな』と自分に言い聞かせながら、冷静になって投げられました」
-1年戦い抜いて、これだけの結果を残せたことは、来季以降への土台になる。自信のようなものは生まれたか
「そうですね。方向性とかは定まってきた。でもそれを100%表現できていないので、そういうところが来季への課題なのかなと思います」