日本ハムは11日、2軍施設の千葉・鎌ケ谷でスカウト会議を開き、日体大・矢沢宏太投手(4年)をドラフト1位指名することを決めた。稲葉篤紀GM(50)が「走攻守、投。各部門においてポテンシャルも高いですし、球団の方針であるナンバーワン、またはオンリーワンという選手をぜひ獲得していきたいという中で、二刀流も三刀流もできる選手ですから。いろんな可能性を含めて、矢沢選手に決めさせていただきました」と公表した。

大渕隆GM補佐兼スカウト部長(52)は1位入札を矢沢に決めた理由として「矢沢選手を野球選手として高く評価しています。一方で、実は最近、本人に確認を取って、初めは野手一本の気持ちがあるのかなと思ったんですけど、本人が非常に強い希望で投げて打って走りたい、という強い希望があったので、我々としては、もし縁があったら、じゃあそれを受けようじゃないか、となった」と説明。「GMが言ったオンリーワン、ナンバーワン、その年にしかいない選手。彼の強いコメントを聞いて魅力がさらに上がったところはあります」と話した。

◆矢沢宏太(やざわ・こうた)2000年(平12)8月2日生まれ、東京都町田市出身。忠生中では町田シニアに所属。藤嶺藤沢では1年秋からエース。甲子園出場はなく3年夏は南神奈川大会8強。高校通算32本塁打。日体大では1年春から外野手で出場し、1年秋には初登板。2年秋に外野手で、3年秋は投手で、今春は指名打者でベストナイン受賞。7月の国際大会「ハーレム・ベースボール・ウイーク」で大学日本代表。首都大学リーグ通算12勝、5本塁打。173センチ、71キロ。左投げ左打ち。

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