白鴎大の曽谷龍平投手（4年＝明桜）はオリックスが1位指名し交渉権を獲得した。
曽谷は緊張の面持ちで藤倉多祐監督（65）と名前が呼ばれるのを待った。指名された瞬間も表情を変えることはなく、りんとした表情で会見に臨んだ。「評価をしていただいたので、自信を持って次のステップでプレーしたい」と新たなステージでの活躍を誓った。オリックスの印象については「投手力の高い、上昇志向の強いチーム」とし「能見選手のような息の長い選手になりたい」と話した。
高校3年の夏、秋田大会決勝では日本ハムの吉田輝星らを擁する金足農に敗戦。「悔しかった。4年後、同じ舞台で戦うんだという気持ちだった」とプロでリベンジする気持ちを高めた。
会見の後半では、出身の奈良・斑鳩町と中継がつながれた。同級生の友人の姿が見えると、この日初めての笑顔を見せた。中継先の小学生へのメッセージを求められると「楽しくプレーしてください」と、プロ野球選手として初めてのアドバイスを送った。
▽オリックス岡崎スカウト スリークオーター気味のフォームからのMAX151キロのクロスファイアは一級品。先発ローテでの活躍が期待される即戦力投手。
○…ドラフト会議に出席した中嶋監督は安堵（あんど）の表情を浮かべた。公言通りに白鴎大・曽谷の単独1位指名に成功。「本当にホッとしています。先発でしっかりローテーションを守って、軸になれる投手だと思ってますので、大きく育ってほしい」と期待を寄せた。22日からはヤクルトとの日本シリーズを控えており、決戦を前にひと仕事を終えた。
▽オリックス福良GM よかったです、よかったです。（1位指名の曽谷は）腕もよく振れて、真っすぐに力もある。タフだし、うちの先発陣の中に入ってこられるという評価です。（10選手指名は）予定通りです。はい。良いドラフトだったです。
▽オリックス3位盛岡中央・斎藤投手 盛岡中央の先輩で活躍されている楽天の銀次選手と対戦したい。（将来的には）先発で投げて2桁勝利をしたい。
