日本ハム杉谷拳士内野手(31)が28日、札幌市内の球団事務所で今季限りでユニホームを脱ぐ決意を、引退ならぬ「前進会見」で表明した。会見終了後には、前監督の栗山英樹球団プロフェッサー(61)が「お疲れさん」と、花束を持ってサプライズで登場。涙が止まらず言葉にならない杉谷に「長い間、本当にお疲れさまでした。お前、いつも俺に言ってるだろう、泣くなって!」と言い「大丈夫か!泣くなケンシ!泣くな~!泣くな~!」と、激励した。

昨年、栗山プロフェッサーの監督退任会見では、杉谷が選手を代表して花束を持って乱入した。今回、現役引退にあたり、同プロフェッサーに相談をしたという杉谷。同プロフェッサーは「皆さん、これからも杉谷拳士が頑張ると思うので、いろいろ力を貸して下さい」と、報道陣に呼びかけ、固い師弟の絆を見せた。

◆杉谷拳士(すぎや・けんし)1991年(平3)2月4日、東京都生まれ。帝京では1年夏、2年春夏に甲子園出場。2年秋から主将を務め、両打ちへ転向。08年ドラフト6位で日本ハム入団。10年にイースタンリーグでシーズン安打記録を更新。11年からユーティリティー選手として1軍定着。19年5月23日楽天戦で左右両打席本塁打を記録。173センチ、78キロ。右投げ両打ち。今季推定年俸2800万円。

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