広島中崎翔太投手(30)は今年も11月に投げる。

8日から始まる秋季キャンプ参加投手の中では最年長。参加中の秋季キャンプでは30日にブルペン投球を行うなど、秋季キャンプでの実戦登板を想定して調整を続ける。「ポジションをみんなで争っていく中で、僕もそこに入っていけるように。戦力として見てもらえるように、しっかりアピールしていかないといけない」。入団13年目を前に危機感を持って挑んでいく。

昨年は気温10度前後のマツダスタジアムでの紅白戦に登板。好投したことで今春の1軍キャンプ参加となった。「春先(の投球)にもつながったと思うので、悪いことではない。いつ(実戦登板を)言われても、いいパフォーマンスが出せるようにやっていければいいかなと思います」。昨年同様、翌春キャンプへ向けたアピールを期す。

好スタートを切った今季だったが、長続きはしなかった。4月までの29試合中14試合に起用という登板過多に、調子を維持することができなかった。「乗り越えていかないといけなかった。そこを乗り越えてきた人たちがいっぱいいて、僕もそういうところでずっと投げていたので。技術面も含め体力面、すべてのところで劣っているからこそ、出て行っては打たれてを繰り返すことになった。飛び抜けたものがなければ、すべての平均点を上げていかないといけない」。昨年と同じ道筋を描きつつ、昨季を上回るレベルを求める。通算400試合登板まであと8イニングとする元守護神は、この秋も投げることを止めない。

【関連記事】広島ニュース一覧