中日の契約更改交渉が8日、ナゴヤ球場に隣接する合宿所でスタートした。トップを切って交渉に臨んだ松葉貴大投手(32)は2200万円増の5000万円でサインした。

今季取得した国内FA権を行使せず、残留表明していた左腕は複数年をベースとした条件で球団とすでに合意していた。契約年数は明かさなかったが「10年間、頑張ってきてよかった。出来高も含めて納得のいく契約をしていただいた」と感謝。複数年契約を手にした選手の初年度は成績がふるわないケースを引き合いに出し「来季は危機感をもって臨みたい。中5日でも中4日でもローテーションで回り続けられるようにしたい」とフル回転を目標に掲げた。

オリックスから移籍して4年目の今季は19試合で6勝をマーク。得意とする本拠地バンテリンドームを軸に先発左腕として存在感を示した。印象に残る試合についてはコロナ感染明けの復帰登板となった7月31日広島戦をあげた。前日、祖母が亡くなり、登板回避も頭をよぎったが、マウンドに立ち5回を1失点。「お通夜にも出られなかったので、意味のある試合だったと思います」と振り返った。(金額は推定)